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摂食障害には拒食症と過食症があります。拒食症とは食事を食べられない(食べない)病気、過食症は反対に食べるのを抑えられない病気です。一見相反するようですが、この二つは密接に関連しているので合わせて摂食障害となっているのです。
過食症と言うと「食べ過ぎで太っている人」というイメージがありますが、決してそうではありません。一時的に太っても、それが嫌で拒食になり、その反動でまた過食に走る…この連鎖を繰り返す人が多いのです。ガリガリに痩せている過食症患者さんもいます。
初めは何らかの原因によるストレス解消を食べる事に求める、しかしその結果短期間で体重が増加する。その事に耐えられないほどの嫌悪感を持つ事になり、今度は食べる行為自体を拒否するようになります。
このまま拒食症を何ヶ月も続ける人もいれば、再度過食に戻る人もいます。しかし過食に戻る人も、食べる事には執着しても体重が増加する自分は許せないのです。しかし食べる事で何かを解消したいので食べる行為は止められません。それで太らない為には栄養の吸収の前に食べた物を回収するのが一番手っ取り早いと考えます。こうなると過食嘔吐が始まります。
摂食障害の治療はどちらか一つでは無く、双方を理解して行わないと完治が難しいと言われています。更に心理的な病気なので心の奥底の真実を見るのはなかなか困難です。摂食障害になる人は増える傾向にあります。社会病としても対策が必要だと言えるかも知れません。
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摂食障害の一つである過食症には排出型と非排出型とがあります。
排出型は食べた後に嘔吐するタイプ、非排出型は嘔吐はしないかわりに絶食や過激な運動に走るタイプです。排出型には自己誘発性嘔吐という行動が見られます。つまり気持ちが悪くて吐いてしまうのではなく、自分の意思で食べた物を出してしまうのです。短時間の間に食事、嘔吐を繰り返す傾向が見られます。人の前では食べて、すぐにトイレで吐くという行為も多くなります。自分が摂食障害だと知られたくない場合にもこのような行動を取ったりします。過食症の多くは拒食症と関係があり、元々食べる事に嫌悪感を持っていたりします。しかし拒食の反動で突発的にドカ食いをする傾向があり、その行為を消し去りたくて嘔吐や下剤に走るのです。。もう一つの摂食障害である拒食症状態との違いは、拒食は食べない事に喜びを感じるので躁状態になる事が多いのですが、過食は食べた後で自己嫌悪などでうつ状態になりやすい事です。
自分でも「過食は良くない」と自覚しているので何とか止めたいのに、どうしても止められない事でいつも自責の念に苛まれています。この為、抑うつ状態になり引きこもりがちになります。
過食症の場合は太る事も問題ですが、それ以上に「太るのが怖くて嘔吐したり自己嫌悪になったりする」状態が問題です。摂食障害での自殺は年々増えています。過食を止められない、繰り返す自分に絶望しての結果と考えると哀しいです。